潜在介護福祉士とは?
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介護業界の人材不足が深刻化する中、潜在介護福祉士と呼ばれる介護職に就かない人が存在します。
潜在介護福祉士とは、介護福祉士国家資格を保有しているが、どこの企業にも属していない、または介護以外の業種・業界の仕事をしている人を指します。
公益財団法人社会福祉振興・試験センターが行った介護福祉士就労状況調査では、約12万人が潜在介護福祉士であるという調査結果が出ています。
〇介護福祉士が離職した理由
同調査によると、潜在介護福祉士が福祉・介護・医療分野の職場を辞めた主な理由は、以下の通りでした。
・心身の健康状態の不調…40.9%
・職場の人間関係や雰囲気に問題があった…27.4%
・給与や賃金の水準に満足できなかった…19.3%
※複数回答
精神的・身体的へのストレス・負担が離職の大きな理由となっているようですが、福祉・介護・医療分野への再就業の意向が無いわけではなく、再就業については「是非働きたい」「条件があえば働きたい」の割合を合わせて、男女ともに40%以上の人に再就業の意向がありました。
そのため、精神的・身体的への負担・労働環境・給与の低さ等の改善が見込めないと、潜在介護福祉士の復職につながらないのかもしれません。
〇行政・団体が実施している介護福祉士の復職支援
・潜在介護職員復職支援プログラム
公益社団法人全国老人福祉施設協議会と公益社団法人日本介護福祉士会が運営する復職支援です。
介護福祉士資格を有する方、過去に介護職場で働いていた経験のある方、介護福祉士資格の取得を目指している方は無料で受講できます。
内容は、動画による講義(約80分)と施設紹介(約90分)です。
動画による講義内容は、現在の介護保険制度や取り組みの紹介、求められる介護福祉士や介護職のあり方、認知症のある方のケアや看取り期の対応などの研修、就業先選びのポイント等、となっています。
各都道府県でも再就職支援に関する取り組みが行われています。
例えば、大阪府では「潜在介護福祉士等再就業支援事業」という研修を実施しており、潜在介護福祉士の方々が、介護現場で求められる介護技術を実技講習で身につけられること、再就職に関する情報提供を得られることができます。
参照:令和2年度社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士就労状況調査結果|公益財団法人社会福祉振興・試験センター
https://www.sssc.or.jp/touroku/results/index_r2.html
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