介護福祉士実務者研修って何？
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高齢化の進行により、介護の専門的知見を持つ人材の育成が求められるようになったことでスタートしたのが介護福祉士実務者研修の制度です。
いわゆる介護職員初任者研修の上位に位置する資格で、『旧ホームヘルパー1級』と『介護職員基礎研修』を一本化した資格であり、より質の高い介護サービスを提供するための実践的な知識と技術の習得を目的としています。
〇研修を受けると何ができるようになる？
介護福祉士国家試験を受験するためには、実務経験3年に加えて、この実務者研修の修了が義務づけられます（実務経験ルート）。
また、2019年4月より、訪問介護事業所等で活躍する「サービス提供責任者」になるためにも、実務者研修の修了、または介護福祉士の資格が必要となります。
〇受講資格・講座について
実務者研修は、介護職員初任者研修と同じく受講するための資格や条件はありません。
介護福祉士実務者研修の資格を取得するには、厚生労働省が定めている450時間のカリキュラムの受講が必要です。
講座は、通学と通信を交えた『通信コース』、通学メインの『通学コース』の2つが設けられています。
・通信コースの特徴
通信コースは、自宅等でWEBやテキストを利用して受講し、通学での受講が必須となっている科目のみスクールへ通います。
通学に関しては、通いやすいエリアの教室を探す必要がありますが、通信で学べる部分は、自由に受講時間を選ぶことができます。
すでに働いている方にとっては時間調整しやすく学びやすいですが、基本的に自己管理で勉強を進めなくてはいけないので、ある程度の忍耐力を持って取り組まなければなりません。
・通学コースの特徴
通学コースは、介護福祉士実務者研修のカリキュラムを展開しているスクールに通学します。
講師の指導を直接受けることができ、同じ目的を持つ人と勉強できるので、モチベーションを維持しやすいでしょう。
ただし、スクールの開講時間に合わせる必要があり、時間調整が難しい場合があります。
また、通信コースよりも費用が高くなることが多いため慎重に検討する必要があります。
〇介護福祉士実務者研修には修了試験はナシ
介護福祉士実務者研修は、決められたカリキュラムを全て履修することで資格を取得できます（受講する養成施設によっては、試験を実施する場合もあります）。
ただ、介護職員初任者研修を受講していない方や介護未経験の人にとっては、専門用語などが理解できない場合あるため、難しいと感じることもあるでしょう。
基本の知識や介護技術を一から身に付けたいという方は、初任者研修から受講することをおすすめします。
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