【2024年度介護報酬改定】自立支援・重度化防止に向けた対応について〈通所介護まとめ〉
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〇基本的な考え
「自立支援・重度化防止に向けた対応」については、高齢者の自立支援・重度化防止という制度の趣旨に沿いつつ、介護を必要とする方の生活を支えるサービスを提供するため、多職種連携やデータの活用を推進していくことが必要、という視点から改定が行われています。
以下、「令和6年度介護報酬改定に関する審議報告」より通所介護(デイサービス)の改定情報をまとめました。
自立支援・重度化防止に向けた対応
〇リハビリテーション・個別機能訓練、口腔管理、栄養管理に係る一体的計画書の見直し
リハビリテーション・機能訓練、口腔、栄養を一体的に推進する観点から、リハビリテーション・個別機能訓練、口腔管理、栄養管理に係る一体的計画書の見直しを行う。自立支援・重度化防止に係る取組の推進
〇通所介護等における入浴介助加算の見直し
通所介護等における入浴介助加算について、入浴介助技術の向上や利用者の居宅における自立した入浴の取組を促進する観点から、以下の見直しを行う。
・入浴介助に必要な技術の更なる向上を図る観点から、入浴介助加算(Ⅰ)の算定要件に、入浴介助に関わる職員に対し、入浴介助に関する研修等を行うことを新たな要件として設ける。
・入浴介助加算(Ⅱ)の算定要件である、「医師等による、利用者宅浴室の環境評価・助言」について、人材の有効活用を図る観点から、医師等に代わり介護職員が訪問し、医師等の指示の下、ICT機器を活用して状況把握を行い、医師等が評価・助言する場合も算定することを可能とする。
加えて、利用者の居宅における自立した入浴への取組を促進する観点から、入浴介助加算(Ⅱ)の算定要件に係る現行のQ&Aや留意事項通知で示している内容を告示に明記し、要件を明確化する。LIFEを活用した質の高い介護
〇科学的介護推進体制加算の見直し
科学的介護推進体制加算について、質の高い情報の収集・分析を可能とし、入力負担を軽減し科学的介護を推進する観点から、以下の見直しを行う。
・加算の様式について入力項目の定義の明確化や他の加算と共通している項目の見直し等を実施。
・LIFEへのデータ提出頻度について、少なくとも「6月に1回」から「3月に1回」に見直す。
・初回のデータ提出時期について、他のLIFE関連加算と揃えることを可能とする。〇アウトカム評価の充実のためのADL維持等加算の見直し
ADL維持等加算について、自立支援・重度化防止に向けた取組をより一層推進する観点から、ADL維持等加算(Ⅱ)におけるADL利得の要件について、「二以上」を「三以上」と見直す。また、ADL利得の計算方法の簡素化を行う。
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