レビー小体認知症とは【症例紹介】
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レビー小体認知症とは?
レビー小体型認知症は、アルツハイマー型認知症、血管性認知症に次いで多い認知症で、3つあわせて「三大認知症」と言われています。
原因はそれぞれ異なり、症状の特徴や進行具合にも違いがあります。
今回は「レビー小体型認知症」についてお話します。
レビー小体型認知症は、記憶障害以外にも幻視や、手足のふるえ・動作が遅くなる・歩幅が小さくなるなど、パーキンソン病の症状が現れることがあります。
症状の現れ方には個人差があり、発症初期だと記憶障害も目立たず、認知機能も良い時・悪い時で症状が大きく変化するのが特徴です。
そのため、場合によっては「病気」だと思われなかったりパーキンソン病やうつ病等の他の病気と思われたり、症状だけでレビー小体型認知症であるとの判断が難しい病気です。
〇原因は?
脳の神経細胞の中にレビー小体というタンパク質の塊ができ、神経細胞を破壊してしまうことが原因と言われています。
レビー小体型認知症は、主に認知機能に関わる大脳と運動機能に関わる中脳に、レビー小体が現れます。
中脳の「黒質」ではドパミンという神経伝達物質が作られています。
ドパミンは、脳が全身の筋肉に運動命令を出す際に働く神経伝達物質です。
そのため、レビー小体によってドパミンが減少してしまい、身体が上手く動かせなくなるのです。
〇パーキンソン病とよく似ている!?
パーキンソン病には、「認知機能低下」も一般的な非運動症状として知られています。
多くのパーキンソン病の患者さんは、診断から10年以上経過して認知症を発症すると言われています。
パーキンソン病による認知症は、原因や症状を見てもレビー小体型認知症に非常に似ています。
これは、パーキンソン病で中脳に現れたレビー小体が長い時間をかけて大脳に広がっていると考えられます。
どちらの症状も、レビー小体が脳の神経細胞に影響を与えていると考えられているため、「レビー小体病」の一連の病態と考えられています。
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