パーキンソン病とアルミニウムの関係性

公開日:2025年01月24日 更新日:2025年01月27日 ブログ

パーキンソン病は、脳内でドパミンが減少することで身体の動きを上手くコントロールできなくなる病気です。
その原因は未だ研究中ですが、さまざまな要因が複合的に関与しているとも考えられています。
その中でも、一部注目されているのが「アルミニウム」との関連性です。

〇これまでの研究

雪平鍋やアルミニウムのフライパンをご家庭で使用されている方も多いのではないでしょうか。
アルミニウムは、土壌や水に広く分布しており、私たちの身の回りにも多く存在しますが、実はパーキンソン病との関係が長年に渡り疑われてきました。
アルミニウムがパーキンソン病を引き起こす一因として考えられているのは、アルミニウムが持つ神経毒性にあります。
これは、神経細胞に直接的な毒性を示し、細胞死を誘発する可能性があると言われています。
また、アルミニウムは活性酸素を生成し、細胞に酸化ストレスを与えることで、神経細胞を損傷させたり、神経細胞内のタンパク質構造を変化させ、機能を阻害することもあると考えられています。

〇アルミニウム製の調理道具は使わない方が良い?

一部の動物実験では、高濃度のアルミニウムを投与すると神経に悪影響が出るという結果が出ています。
しかし、人への影響を直接的に示すものではなく、一般家庭での使用において、アルミニウム製の調理器具が健康に大きな悪影響を与えるという科学的な根拠は、現在のところ確立されていません。
実際、人体は、摂取したアルミニウムの約99%を排泄する機能を持っているので、過度に心配する必要はないと考えられます。

どうしてもアルミニウムの安全性が気になってしまう場合は、ステンレスや鉄製の調理器具に切り替えたり、酸性の食品を長時間アルミ製の容器・鍋に入れないようにすると、より安全に使用することができるでしょう。
また、アルミニウムはベーキングパウダー等に食品添加物として使用されているため、日常的にお菓子やパン類を食べ過ぎないようにすることも対策となります。

〇パーキンソン病の要因は一つではない

一方で、アルミニウムとパーキンソン病の関連性については、疑われていたものの現時点で明確な因果関係は証明されていません。
しかし、パーキンソン病の発症には、遺伝的要因や環境要因など、さまざまな要因が考えられているため、アルミニウムがその中の一つに当てはまる可能性はあります。
今後の研究によっては、関係性が解き明かされ、パーキンソン病の予防や治療法の開発につながるかもしれませんね。

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