科学的介護情報システム(LIFE)とは
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科学的介護情報システム(LIFE)とは
〇LIFEとは
LIFEは、2021年度の介護報酬改定により新設された制度で情報システムです。
「Long-term care Information system For Evidence(科学的介護情報システム)」の頭文字を取って「LIFE」と呼ばれます。
LIFEが創設される以前は、2017年導入の「VISIT(通所・訪問リハビリテーションデータ収集システム)」と、2020年導入の「CHASE(高齢者の状態やケアの内容等データ収集システム)」が運用されており、LIFEはこの2つが統合されたものとなります。
介護サービス利用者一人ひとりの状態(ADLや認知症の状態、栄養状態等)や、介護施設・事業所で行っているケアの計画・内容などを一定の様式で入力し、インターネットを通じて厚生労働省へ送信することで、入力内容が分析されて、当該施設等に累積されたデータベースからケアに関する提案(フィードバック)を受ける仕組みになっています。
LIFEに収集・蓄積されたデータは、フィードバック情報としての活用だけでなく、分析が進むことでエビデンスに基づいたPDCAサイクルを促進し、質の高い介護の実施につながることが期待されます。
施策の効果や課題等の把握、見直しのための分析にも活用され、データの集積に伴い、事業所単位、利用者単位のフィードバックを順次行う予定とのことです。
〇デイサービスにおける現在のLIFE関連加算とは
LIFEへのデータ提出およびフィードバック情報の活用が算定条件となる加算もあります。デイサービス(通所介護)の場合、以下の5つが算定可能です。
・ADL維持等加算(Ⅰ) (Ⅱ)
・科学的介護推進体制加算
・個別機能訓練加算(Ⅱ)
・口腔機能向上加算(Ⅱ)
・栄養アセスメント加算
〇LIFEの導入方法
LIFEを導入するためには、あらかじめWebサイトから新規利用申請をおこなう必要があります。
新規利用申請手続きを行い、ログインID・ユーザー登録が必要です。
また、VISITやCHASEの利用の有無によってはログイン操作方法が異なりますので、注意が必要です。
現状では、LIFE未導入の施設も少なくありませんが、今後、LIFEの活用が算定要件となる加算増えていくと予想されます。
そうした加算が増えることによって、LIFEの登録事業所数も増加していくと考えられます。